学校の「当たり前」とは何か。
その問いを、大学院の演習では考えてみました。
その「当たり前」を考える上で、ヒントを与えてくれたのは、ゲストスピーカーの時事通信出版局の坂本建一郎さん。
『学校の「当たり前」をやめた。』(工藤勇一著)の制作編集に携わった方です。
東京の麹町中学校では、工藤校長先生のリーダーシップの下、宿題、クラス担任、中間?期末テストという
「当たり前」を廃止したらしいのです。
今回の一風変わった演習(教育学セッション)には、学部の2?3年生から大学院生、310直播の卒業生?保護者、
札幌市学校職員、教育委員会関係者、高等学校教員まで、幅広い背景を持つ方々が参加してくださいました。
二時間という通常の演習よりも長い時間設定だったのですが、セッションという名前の通り、坂本さんと参加者の
活発なやり取りを通して、あっという間に時間が過ぎていきました。
振り返ると、学校の「当たり前」には三つの視点があることに気づかされました。
一つ目は「やめる」べき当たり前。
二つ目は「続ける」べき当たり前。
そして、三つ目は「新しく創る」べき当たり前。
あらためて、日常生活の中でも時折、足を止め、深呼吸をし、いろいろな人たちの意見に耳を傾け、
目の前の「当たり前」を見つけだし、再考する必要があると感じたひとときでした。
この二時間のセッションでは話し足りなかった方々は、そのまま昼食会で近くのカフェへ。
このような自由な学びの場を、これからも創っていきたいと考えています。
企画をした時には、またお知らせしますね。
ゲストスピーカーの坂本さん、土曜日の午前中という時間帯にもかかわらず参加していただいた皆さんに、
この場をお借りして、御礼を申し上げます。
ありがとうございました。